ホームドクターなび

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[施工例写真]

敷地を分筆・お母さんのために平屋を建てる。

息子さんが遠方のお母さんを呼び寄せて平屋を建てました。建築基準法43条の但し書きにふれるため、申請に2年近くかかりましたが無事に上棟を迎え一年あまりかかってやっと完成しました。外装は防火仕様のごく普通の建物ですが、中身は墨付け手刻みの建築金物をほとんど使わない「木造住宅」に仕上がっています。作り付けの家具や建具など全て当方が製作しています。無垢材をふんだんに使った「大工が建てる住宅」です。基本設計と行政的な下調べを全て当方で取り行うため、建築士さんに依頼するのは基本「申請のみ」でローコストを実現。

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    化粧現しの内装です。キッチンと照明は既製品を少し手を掛けて仕上げています。

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    上棟風景。折置き仕掛けと長ホゾなので仮筋交いが無くてもグラグラせず安定しています。

場所 埼玉県鴻巣市
工事概要 基本躯体の継ぎ手は「追っ掛け大栓継ぎ」などの伝統構法による仕掛けを用いる。
規模 平屋18坪・小屋裏9坪
金額 1,850万
工事期間 古い物件解体から完成まで1年
補足事項 お母屋新築時の是正が必要で分筆物件の申請が難航する。また、敷地に接する公道が「みなし道路」で荒川の河川敷にあたるため、「国交省管理の管轄」という事もあり市街化調整区域でありながら、都会の駅前と同条件の「防火対策・防火仕様」を建物の外装に用いる必要があった。通常なら建築を諦めてしまうところだが粘り強く交渉し「確認申請」を通せた物件です。